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ありゃー。冬コミ受かってるわ。
ひとごとみたいに(笑)。(笑いごとじゃない)

 ア-53a gotta fight

です。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「火龍」が日本で公開されるよ!
 タイトルは「コンシェンス/裏切りの炎」。「鉄三角」とあと一本なんだっけと一緒に、香港特集っぽい感じで三本いっぺんにロードショーされるらしいです。「鉄三角」のチグハグつぎはぎぶりは別に大画面じゃなくていいけど、「火龍」はぜったいに大画面で観たい!!

 ところで最近アーロンは「寒戦」を観ることを「寒左」とか「寒過」といってるようです。ま、日本語っぽくいえば「君はもう寒った?」という感じでしょうか。でもってにーちゃんに「また近いうちに寒ろうぜ」などと微博で呼びかけたりしてます。
 ウワサによると、「寒戦」はすでに続編が構想スタートになっているそうで(そりゃあ、あんだけ儲けたらなあ)、「無間道」にあやかって「前伝」を撮するという案が出ているらしく。あー、それだったらビンセントが出るのかしらーと心躍ってしまう星野です。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
そろそろ時効ってかんじで白状していいかしら。
  中文世界ではまだ警戒を要する気がするけど、ここは日本人ばかりだから大丈夫であろう…。

 実は。11月13-15日まで、おにいちゃんの結婚式に行ってきました。もちろん、招いてもらったから行ったのですよ。押しかけたんじゃありませんよ。(これもここだけ話ですが、15日の披露宴には招かれてない人が次々と押しかけて(!!)きたのです。けれども主賓たちはしごく鷹揚にその人たちの席を増やすようにと指示するので、新郎新婦それぞれのプランナーは二人とも(もちろん新郎側は我らが天使ヘレンさん)中っ腹になってました。そのせいで当初は50テーブル×12人だったはずが、終わりには80テーブルに! 追加の食事の対応をしたホテル側も大変だったことでしょう)

 なぜ二日間にわたったかというと、これが大変な話で。
 おにいちゃんが湯盈盈(とんゆんゆん)とつきあってると評判になり始めたときからずっと、二人の名前と海洋公園のパンダの名前がゴシップ雑誌の笑いのタネになってました。なぜなら、海洋公園の若い二頭のパンダは、オスが樂樂(ろくろく)、メスが盈盈(ゆんゆん)というのです。いや、ほんとに冗談ぬきで、彼らとはまったく関係なく。
 でもって、二人が結婚することを知った海洋公園の上層部が、ピーンとひらめいたそうなんですね。「もしや、これは海洋公園の名を売る絶好のチャンスでは!?」(ふつうそんなこと考えないだろう、というのは日本人のおかたい常識アタマにすぎないのでしょうか…)
 でもって海洋公園は嬉々としてそのアイデアを提案しました。「結婚式を、うちのパンダ館でやるってのはどうですか? 前例? そんなのありませんや。でも、あなたたちが最初の例となってくれたら、もしかしたら次々注文がくるかもしれませんからね」(←ホントにこう提案したらしい)
 そこで、ウェディング・プランナーは考えました。どっちにしろ新婦は身重で、長い長い中国式結婚の儀は二日にわけたほうがいい。ならばこのまま海洋公園の提案にのっかって、まずは法律的な儀式(日本では神前結婚式にあたる。弁護士のつきそいの元、証人の前で二人が結婚協議書を読み上げ、登記簿にサインをする)をパンダ館で…いや、それならいっそ、「証人はパンダ」ってことで! うーん、なんて独創的!
 てなわけで14日にはプライベートな「独身おさらばパーティ」でもやっといてリラックスしてから、なんともたいへんな「新郎新婦の両親に献茶」「兄弟団と姉妹団の闘い」および披露宴を15日に。ということになったわけです。

 いやー。ホントにパンダが出てきましたよ。誓約書を読んでるとき。といっても残念ながら、メスの盈盈のほうだけでしたけど。だけどこういうときってたいてい、思うように動物がいうこと聞かないもんじゃないですか。なのに、時間になったらちゃんとのっそり出てきてくれるとは!さすが香港の動物は商売っ気がある!
 たまたまその日に香港にいらっしゃったニーナ先生と二人で、身内と親友だけという約束のはずの
その式に出していただきました。にいちゃんの男兄弟ばかりと知り合いになっていたわれわれでしたが、今回初めて、カナダにヨメに行ったというお姉さまたちと引き合わせていただきました。いつも思うけど、錢家の人たちって、小豪嘉樂をのぞくと他はみんなフツーの家庭の人なんですよね…。この家族から二人もスターが排出されているのは、本当に不思議な感じがします。(あとのことですが、小豪は親族の中で「錢家いちばんのハンサム」というあだ名で呼ばれていました。しかし呼ばれるたびに小豪は皮肉に口をひんまげて「いちばん外見がいいのが俺で、いちばん中身が可愛いのは嘉樂ってんだろ?そのジョークは聞き飽きたぜ」と言い返してました。)
 兄弟団にどうしても入れてくれ!とばかり、ダーリンこと擲敬基(「烈火雄心」の、あの!)もカナダから駆けつけてきてました。彼は私の顔を見るなり「ひさしぶり!1999年に会って以来だよね」と言いました。…こういう大場面で萎縮してしまう日本人らしい私は、たいていその場にいるいちばんの世話焼きにいろいろ世話をしてもらう羽目になるのですが、今回はずっとダーリンがついてて、私のことをあれこれ気にしてくれました。普段なら天明あたりがその任務をこなしてくれるのですが、今回彼は兄弟団のまとめ役で友人代表でもあり、忙しかったからです。ちなみにダーリンは今、カナダに定住して有線テレビの会社を経営しているそうです。子供が大きくなったと嬉しそうに話してましたけど、あいかわらず、その姿はまったく歳をとっておらず、肌なんかも学生みたいなままでした。こういう人が真の「童顔」といわれるべきだと思います。「年齢不詳」じゃなくて「童顔」ね。
 え?新郎新婦? 二人ともそりゃあ幸せそうでしたが、それも式から一時間ほどまで。二時になったら報道陣のインタビューを受けるという約束になっていて、それから延々三時間ほどたってもまだ新郎新婦は取材され続けておりました。芸能人って本当に大変です。私とニーナ先生はもう耐えきれず、途中から海洋公園に遊びに行ってしまいました…。

 以下、次号。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
披露宴…というか、もはやお好み演芸会
  事前にアンジュから電話がありました。「で、披露宴には何時ごろ行くつもり?」 …何時といわれたって、招待状には六時からと書かれてるじゃないですか。「バカねっ。六時からと書いてあって、六時から始まるはずないでしょっ。早く行っても退屈なだけよ。八時に行ったので十分よ」 ????? しかたがないので、ヘレンさんに聞いてみました。「あのー。披露宴の日は何時に行けばいいんでしょうか。六時って書いてあるから、六時?」(というか、日本人の感覚なら、六時って書いてあったら五時半には着いてなきゃまずいんですけど) するとヘレンさんも「そうねえ。七時過ぎで十分だと思うわ」

 …おっしゃるとおりでした。

 ああ、でも恐れていたように、知らない人たちと待ち時間に麻雀したりする羽目にはなりませんでしたよ。(というか、もしそうだとしたら私はバリー・ウォン監督、ハーマン・ヤウ監督を相手にパイをかき混ぜていたはず←そう!同席だったのです!)だって待ち時間も何も、新郎新婦はおそらく六時からずっと待機していて、入り口でせっせと来訪者と記念写真を撮り続けていたからです。(芸能人って本当に大変…)著名人も一般人(親族)も、来たら当然新郎新婦と写真を撮りたがり、それが次々とすごい人数で來るから膨大な待ち列ができて、天明なんかはそのお世話にかかりっきりでした。
 場所は尖沙咀の有名なハーバービユーホテル、洲際酒店(インター・コンチネンタル)の宴会場。ヘレンさんに言われたとおり七時に行ってみたところ、ホテルの玄関はすでに記者が十重二十重に取り巻き、無数のカメラが据え付けられていて、三々五々とやってくる芸能人から一言でもコメントをとろうという態勢です。そこを、ホテルの一般客が困り果てたように出入りしています。なので私も一般客のように困った顔をして、そっとホテルに入りました。でも、ボールルームに至るベルサイユ階段をそのまま上がっていっても、ホテルのスタッフは誰何することもありません。ああ、こりゃ確かに、簡単にまぎれこめちゃうよ。

 会場の入り口では、日本と同じく受付のような台がりました。が、誰が来たかチェックしているわけではありません。ご祝儀をもってきた人も持ってきていない人もいて、持ってきた人だけがここの受付に座ってる友人代表に渡す、というシステムです。友人代表といっても、男も女もテレビか映画のスターです。一般人らしい人がご祝儀を手にして、「きゃー。余詩蔓よう」などと黄色い声をあげています。どうでもいいですが、どうして香港の女の子って女優に対して黄色い声を上げるのでしょう。昔から不思議なんですけど。
 私も一応、ご祝儀を用意しました。日本人をアピールするため、定番の真っ赤な封筒だけど水引きつきです。でも受け取ってくださったのが新郎側で、ヘレンさんの助手のルビーさんだったので、ちっとも驚かすことができませんでした。これが新婦側のTVBの女優たちだったら、きゃーきゃー言ってくれたかもしれないのになあ。

 その時間、新郎新婦はそれぞれの親族の年長の方にお茶を飲んでいただく「敬茶」を粛々とこなしておりました。そうかー。両親は朝するけど、それ以外の人にもしなくちゃいけないのかー。親戚たくさんいるなー。さすが中国人だなー。

で、例によってロビーの隅に萎縮した私をまず見つけたのが、TVBのプロデューサー錢國偉さん。「おっ、来たね。ではまず、この写真を撮りなさい」ポラロイドでぱちり。でもって、それにコメントを書いて、銀色のニセ木に飾ります。帰るころには、ニセ木はクリスマス・ツリーのように華やかになってました。にいちゃんが後で気づいてくれたとしたら、嬉しいですね。

 それからもちろん、ダーリンがすっ飛んできてくれました。「もう嘉樂とは写真をとった?」「え、でも。すごく忙しそうだし」「ダメだよ、そんなこと行ってちゃ最後まで撮れないよ。僕に任せて。さ、來るんだよ」「え、でもでも」ダーリンに手を引かれ、人をかきわけかきわけ。「この子を入れてくれ!」 …ありがとうございました。確かに、あのチャンスに撮っとかないと、もうダメだったと思います。
 というのも、私が来た後あたりから芸能人が続々と到着し、みんな新郎新婦と写真を撮りたがって列を作るようになったからです。ちなみに私のすぐ後に来たのがミウ・キウワイ夫婦。続いてサモハン・キンポー夫婦。と思ってたらなんと!ジャッキー・チュン!?そんなに仲良しだったっけ?仕事とかもあまり一緒にしてなかったはずなのに?
 そこからあとのキラキラぶりは、もう…この記憶が脳から消えていくのが残念なくらいです。みなさん、想像してみてください。その場にいるほとんどの人と知り合いでないのに、ほとんどの人の顔を知っているのですよ。目の前で美しいオバサンが誰かとしゃべってるなあと思ってたら、馬徳鐘夫婦が通りざま「鮑姐」とアイサツしていくし。田舎のオッサンみたいな格好の人がいるなあと思ってたら、ふりかえったら胡楓おじさんだったり。その人としゃべってる、やっぱり田舎のおじさんみたいな人は、よく見たらリウ・カイチーさんだったり元華さんだったり。(地味な選択でごめんなさい。きらびやかな人もいっぱいいたのですが、どうもそっちにばかり目がいってしまって)
 私的な圧巻は、かつてのサモハン・スタント・チーム勢揃いでした。うわー…孟海とか陳龍とか加里とか鐘発さんとか林國文武(黎明2号)とか、肉眼で見る日が来るとは思いませんでしたよ…。
 入り口にはテーブルの配置票があって、自分でそれを確認することになっていました。しかし!なんという人の多さ!そして、どの人も三字の名前!というか、私も「星野姫」だから三字の中に埋もれている!見にくいったらありゃしない!
 じゃあ中国の人はすぐ見分けられるかというと、どうやらそうでもないみたいでした。超有名スターが鈴なりになって必死に自分の席を探しているのは、なんというか…不思議な光景です。そこへ先日話した飛び入りの人の名が、途方に暮れた感じのスタッフによって次々に手書きでくわえられていきます。最初は飛び入りがあるたび新しい紙に印刷しなおしていたのですが、そのうち間に合わなくなってきたのです。テーブルはどんどん増えていきます。なんてこったい。こんなことが許されていいのか?
 それにしてもチェン・イーキンは本人と恋人のヨーヨーだけでなく、イーキンの両親も招かれていましたが、そんなに家ぐるみの仲良しだったのか!? 謎は深まるばかりです。

 衣装は、ものすごく着飾ってる人と、まったく普段着の人と二種類です。ギョッとしたのは、こぎたないジャンパーを着た、こぎたない長髪の浮浪者みたいな人がいると思ったらハーマン・ヤウ監督だったのと、真っ赤なTシャツにジーンズのいかにもチンピラなちっちゃいオッサンがウロウロしてると思ったら、例の「古惑仔」のちっちゃいオッサン、呉志雄だったこと。もう一つは、タキシードに蝶ネクタイと、新郎にソックリな格好をした錢小豪(しかしこの人も親族の結婚式だけあって、名簿には本名の錢嘉華と出ていました)が、今日に限ってオソロシイくらい弟にソックリに見えたこと。この人がウロウロしている後ろ姿を見て、何度も「なぜ新郎がここに!?」と驚かされました。

 しかし本当に会場は、にーちゃんの片腕、黄偉輝さんがいうように「一度入ったら、もう会えないだろう」というくらいの人、人、人(そしてその九割が芸能人…)。
 時刻はすでに九時前。ようやく人々が席に着き、いよいよ披露宴が…。

以下、次号。


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金馬奬とった!
 ゆうべ、台湾の金馬奬が挙行され、にーちゃんが苦節何年…(涙)の末、ついに! 動作設計奬を受賞しました! 万歳万歳!!

 しかもこの賞、ノミネート時点ではにーちゃんの単独名前だったのを、にーちゃん自身が金馬の本部に申請して、海棠さんと輝さんの連名にしてもらった(…やさしいよね、にーちゃん。こんなことできる人は、実はあまりいない)といういわくつき。二人もにーちゃんについて会場に行ってたはずなので、きっと三人で女学生のように(笑)抱き合い涙をふきあって喜んでいたことでしょう。うーん、いかにも想像できる。
 
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
では。少し落ち着いたところで、披露宴話の続きを。
  九時をだいぶ回って、ようやく壇上に司会が上がりました。男は例の「ヘンな台湾人」金剛、女はDJ出身のイロモノコメディエンヌ(森美とよくコンビを組んでる、背の低い女性)です。「みなさん、お待ちかね!では、どうぞー!」と紹介されて壇上に上がったのは…あれれ?兄弟団の一人、チェン・イーキンではありませんか?? 困惑するこちらをよそに、イーキンは生バンドの演奏に合わせて何やらバラードをムーディに歌い始めました。すると! 急にスポットライトが入り口側へ。新郎新婦の入場です!!ってのは定番どおりとしても、BGMがイーキンの生歌とは…。
 二人が壇上にあがると、披露宴用の誓約書を読まされます。ここの司会はエリック・ツァン! というか、エリック・ツァンは本来パンダ式のときの立会人だったのですが、前日の12日にも知り合いの結婚式に出ていて、13日はまだへべれけになっていることが予想されたので、急きょ15日の司会に変更されたのだそうです。ちなみにこの日も仕事がおわるやへべれけになり、式が終わる前に息子の曾國祥によって裏口から連れ出されていきました。でもこの日は車いすに載せられるほどは酔ってなかったみたいです。
 奬門人ちっくなベタギャグの誓約書がけっこう長く続いたので、やっと終わって「さあ、これで終わり!誓いのキスしていいよ」といわれたとき、新婦は嬉しさのあまり「イエーイ」と言ってしまい、後で「そんなにキスしたかったのか」と散々からかわれていました。彼女のスピーチの(本人にスピーチさせるのだ!)「私、この日を待ちすぎて首が二倍の長さに伸びちゃいました。だって私は嘉樂がベリーベリーベリーマッチ(←本人の言葉どおり)に好きでたまらないんですもの」を聞くと、ホントに惚れ込んでるんだなあと思わされて、こっちも嬉しい気持ちになりました。
 一方のにーちゃんのスピーチはといえば…なんかの授賞式みたい。自分の経歴を話し、それぞれの場で世話になった人に(みんな会場にいるので)感謝の言葉を贈っています。えー。新婦のあの赤裸々なラブラブぶりに比べて、それちょっとないんじゃない? と思ってたら。
「今日おしまいの感謝は、お義母さんとお義父さんに。こんな僕に、娘を預けてくださってありがとうございます。そして、僕の奥さんにも。僕は君のために、君のいちばん喜ぶことをし続けたいと思っています。…で、手始めにこの歌をプレゼント」
 というなり! なんということでしょう! いつの間にか壇の下に構えていたジャッキー・チュンが!! いきなり上がってくるなり、「愛是永恒」を絶唱しはじめるではありませんか!
 号泣する花嫁。実は彼女は子供のころからチュンのファンで、この歌がいちばんのお気に入りだったのだそうです。にーちゃんはもちろんそれを知ってて、チュンにこっそり頼んでいたわけで。「彼が披露宴に来てくださって、本物に会えただけでも感激だったのに。でもジーパンにTシャツ姿で来てるのを見たときに、ああ歌は歌ってくださらないんだなあと思い込んでました(一同爆笑)」
 私も変だとは思ったんですよ。特に共演したこともなく、仲が良いという話も聞かず。つながりといえば、若いころに彼のスタンドインをしてたことくらいしか思い当たらないのに、なんで結婚式に来てんだろうって。(劉徳華も来てたけど、それは仲が良いから。アーロンも来てたけど、それは最近共演したから)(考えてみれば四天王のうち三人がいるし、ジャッキー・サモハン・ユンピョウのビッグ3もいるし…会場には無数の名監督、プロデューサー、制作スタッフおよびスタントマンが…)
 しかし、この演出って…。天下の歌神も、結婚式の余興に呼ばれた芸人あつかいです。しかも客は傍若無人に「もう一曲ー」などとはやしたてる。そして真面目なチュンはバンドの人とあわてて相談し、本当にもう一曲「毎天愛 多一些」を歌ってゆくのでした。それにしても、歌う直前まではやたら腰の低い通りすがりの一般人みたいなのに、歌いだしたとたん歌神に変貌するのは、あいかわらずびっくりですよ…。

 おなかの子供の性別は、この日に披露されることになってました。ウェディング・ケークの中身がチョコなら男の子、イチゴなら女の子です。しかも!席にはくじがおいてあって、男か女かを当てて、あたった人の中から抽選で一人にタイのビジネスクラス往復航空券が贈られるという余興つき!ちなみにこの航空券はタイ航空からのプレゼント品です。しかも、プロポーズしたのがタイの小島だったから、という強引な理由。まったくスキャンダルに縁のない「健康形象」のこの二人の結婚式に協賛したがる企業は数多く、引き出物のパンダのクッキーも、奇華の協賛品とのことでした。
 結果は…。女の子だそうですよ、みなさん。来年の誕生日の参考になりそうですね(笑)。
 よけいなことですが、小豪のとこが男の子ばっかだから(そして一番上のおにいさんは独身みたいだから)、お母様たちとしては嬉しいんじゃないかしら。

 その後、新郎新婦は休む暇もなく各テーブルを回って「敬酒」します。キャンドルサービスの乾杯版。でも日本と違うのは、兄弟団と姉妹団がどわっとくっついて回るところ。これが来たら、用事のある人はもう帰っても失礼にあたらないみたいで、三々五々と抜ける芸能人が出始めます。なんせテーブルが多いので、いつまでもいつまでも終わらないのです。

 やっと終わったころにはもう十一時過ぎ。招待状には十時に終わるように書いてあったけど、そんなことどうでもいいみたいです。香港のコンサートみたいです。
 ここで、午前中に行われた両親への敬茶の儀式と、その後の兄弟団、姉妹団の闘いのビデオ映像が放映されました。…姉妹団、ひどいです。制作過程を見ただけで吐きそうになるようなウェルカムドリンクを飲ませ、頭にストッキングをかぶせて結び合わせ(こういうとき長髪のイーキンは不利です)、赤ちゃんの格好をさせておしめをつけさせ…。しかし兄弟団がそれらの難題をすべて粛々とこなさなければ、新郎の元に新婦は手渡されないのです。TVBのコントみたいな伝統の新郎衣装を着て、後ろで両手を握りしめてハラハラ見ているおにいちゃんが微笑ましいです。あっ。たまりかねて新婦が自分から出てきました。熟女軍団に怒られてます。やっぱりかわいいです、この二人。でも新婦は自分が姉妹団をやってるときは最も悪辣な人として知られていて、誰も思いつかないような過酷な難題を人にやらせてきたことで知られています。自分の旦那は勘弁してだなんて、ちょっとずるいですね。

 十二時になって、ようやく一次会がおわりました。ええ、一次会です。ちゃんと司会がそういいました。時間の許す人はいつまでも残って祝ってくださいって。そして壇上には今度はウィナーズが!強烈なロックビート。そして人々が踊りだしました。もうなんの集まりなのかよくわかりません。あちこちで写真会がはじまっています。有名人たちも酔っぱらって幸せに感染してて、完全に無礼講です。中にはこの隙にと、映画の仕事の相談を始める人までいます。そりゃあ話したい相手が一堂に集まってるので、交渉ごとをするには絶好の機会かもしれませんが、それっていいんでしょうか。

 実は私、斜め前のテーブルがずっと気になっていました。そこは「寒戦」の関係者が集まっていて、そこには超ゴキゲンの梁家輝氏と、たぶんワザと「寒戦」とソックリな背広を着てきてるアーロンが、やはりゴキゲンで座っていたのです。(林家棟もいたけど、これは次の役がすでに体内に入ってるみたいで、剣呑な雰囲気を全身から漂わせていてコワかったです)(それをいうならテレンス・インも、「寒戦」では珍しく気弱な美青年の役だったのに、式ではすでに次の映画に入ってるようで、いつもの連続猟奇殺人犯みたいな顔で歩いてました)
 以前にここで書いたように、私は「寒戦」の中でで仲良しの女学生みたいなにーちゃんとアーロンの二人がたいそうお気に入りです。(これを神無月ふみは「百合百合っぽい」と称しました。けだし名言だと思います)あっ。にーちゃんがこっちに来る! 奥さんついてない、単独だ! これってチャンス!?
 そこで私は勇気をふるってアーロンに話しかけました。「劉sir!(←「寒戦」の役名)あっ、間違えた!」
かなり白々しい演技でしたが、酔ってるアーロンは計画どおり、大喜びしてくれました。「なになに? なんの用?」「あ、あの…劉sirとビンセントを撮りたいんですけど」アーロン、さらに大喜び。「いいとも! おーい、ビンセント!こっち来て!」にーちゃんはそれが私だと気付くと、飛んできて説明を試みます。「あ、これは日本の僕のファンの子でね…」「いいから!僕らの写真がほしいんだってさ!」…なのにうまく撮影できなかったのは、一生の痛恨事です…。ああ…。

 私はその晩、深夜二時初の便で日本に帰ることにしてました。ので、みんなに心配された挙句、十二時半ころに現場を失礼いたしました。話ではそれから会場はますます盛り上がり、明け方からはインターコンチが提供したスイートルームに友人知人で集まって、おてんとさまが高くなるまで飲み明かしたそうです。……やっぱりすごいよ、香港の結婚式。

 でもいちばんすごいのは、開けて17日の朝には、にーちゃんは錢家班を引き連れてもう次の映画の撮影に入ってたということです。アンデイ・ラウが投資するアクション映画だそうで…。 

 
 



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