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戻りました
 みなさんの奮闘のおかげで、誕生会も無事に終わりました。関係各位のご協力に感謝致します。
李sirは本当に相変わらずで、待ち合わせ場所をこっそり近所のビルから監視して、「どっ、どこから見てるんですか?」と驚くわたしに「国際警察監視室からだ!」そして、急に電話してきては「待ち合わせ場所の道の名前をもっぺん発音してみろ!」「な、なんで?」「擺花街の擺の字の発音がへんだったからだ」
なお、やはり還暦のことを言ったら「言うな!」と怒られました。(笑)

それと、やっぱり赤目は治りませんでした。会う人会う人に心配され、そのたび事情を説明しなくてはなりませんでしたけど、たった一人、カーロウ兄ちゃんだけは、明らかに気付いてるのに、決して何も聞こうとしませんでした。⋯優しいね。

ちなみに、李sirだけでしたよ。二言目じゃなくて、一言目に「殴り合いのけんかでもしたのか」なんて言ったのは。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
今日はコミケなのに
 私は今、まさに出張中。
しかも、なんでこんな出張が指名で当たったかを今、聞かされました。昨年の最後に教育委員会がやったアンケートに「ICT機器を使った授業に不安がある」という質問でチェックを入れたからなんだそうです。⋯じゃあ、自信過剰な人や不正直な人はセーフだったわけ?
コミケのお世話をしてくださってる荒城さん、emiさん、申しわけありません。コミケに来てくたさった方にも、ごめんなさい・。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
見よ! この記事を!
 http://the-sun.on.cc/cnt/entertainment/20120808/00470_042.html?pubdate=20120808


……あー。
「チョコレートの家」は、そーいう意味だったんじゃないんだけどなー。
ゴメン、にーちゃん。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
8月後半に香港へ行く方への耳寄り情報
  鄭伊健イーキン・チェンのコンサートが8月24日から27日まで行われますが、そこへ毎晩!嘉樂にーちゃんがゲストで登場します。パフォーマンスの詳しいことは未定ですが、ともかく毎晩ソロで歌を歌わされることだけはけ決定しています。
 他に出演を要請されていたのは阿loこと林暁峰と陳小春で、イーキンとしては「四人で古惑仔の同窓会!」とやりたいそうなのですが、実現しているかどうかは見てのお楽しみだそうで。少なくと今のにーちゃんは現在、keep fit(←ダイエットの穏健な表現)に成功して、確かに「古惑仔」で大頭仔やってた頃にソックリな姿カタチにはなってますけど。
 
 それにしても、古惑仔では謝天華や朱くんなどの元風火海のほうが、にーちゃんよりよっぽど前から参加していたのに(にーちゃんが登場するのは最後の最後に作られた、たった2作(しかもそのうち最後の一作では完全なゲスト)、キャラがたってなかった(それどころか、二人とも作中で何度も死んでは、別の役でこそっと復活している)というだけで同窓会に呼んでもらえないんですね…。というか、たった2作で、まるで昔からの古惑仔の仲間みたいになっちゃってるにーちゃんの存在感を褒めるべきなんでしょうか。
 だいいち日本では、肝心の最後から二作目の「龍争虎闘」だけがなぜかDVD化されていないので、「なんで錢嘉樂??」とキョトンとする方もいそうです…。「龍争虎闘」、貴重なにーちゃんと李sirの共演作なのに…。



 

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「四大名捕」
 香港にいる間に、なんとかかんとか三本観ました。そのうち、いちばん気に入ったのがこれ。
 どんな映画かというのは、なんと一言で説明できます。「古装版x−men」!!
 いやー、これはすごい目のつけどころですよ。x-menみたいな話は誰にだって思いつくけど(私だって「KK monsters」はそのケがある)、それを時代劇にするなんて! 空中三回転半ひねりモノの発想の転換!です。元は小説なんだそうですが、いかにもライトノベルくさいこんな設定を大マジメで実写にしちゃうとこがやっぱり香港! しかもそれをやったのがそのへんの新進監督じゃなくて、ゴードン・チャン!!だってんですから。

 話はホントにx-men。悪の化身マグニートーにあたるのが、銭荘の主人で鎮の有力者の大旦那さま。この人は炎と氷を自由に操り、特になんの理論的裏付けなしに人体発火させたり凍らせてポキッと折ったりします。そのくせ、死人を動かして自分の兵士にするには漢方の秘薬を使わねばならず、その密輸からアシがついたりするあたりがご愛嬌。
 でもって正義の味方は、なんと皇帝直々の印籠をもち悪人を狩る「先生」(黄秋生)率いる、超能力者集団。うちわけは、読心術者にして精神力でそのへんのものもフッ飛ばす下半身不随の美少女、「無情」(劉亦飛)、鍛冶屋にして連続殺人犯、ライダーパンチ(笑)(しかし映像処理と、なぜそれがすごいのかの説明がないあたりがそっくり)が必殺技の「鉄手」(コリン・チョウ)、借金取りにしてライダーキックが必殺技の「追命」(ロナルド・チェン)。これに、彼等を敵視する正規の犯罪摘発チームから潜入捜査官として派遣されてきた狼男(狼に育てられたという設定。けれど、なぜ育てられただけで狼に変身する能力を得たかは謎)が加わって、これで「四大名捕」というわけ。他にも、カメレオンのように周囲に溶け込む能力をもつ美女が敵と味方の間をフラフラするし、けどもー古装だからなんでもありかー、と力技で納得させられてしまいます。
  で。私がカンフーものを好きな理由の一つに、カンフーというのは強そうじゃない人が強いので、その意外性が好き、というものがありまして。そういう意味で私は、ロナルド・チェンが実はすごく強いという設定のシリアス映画が好きなのです(「黒拳」とかね)。ロナルド・チェンという人は、そもそもお笑い俳優でなくて(だいいち歌手だし!)、歌えば天使が舞い降りてきたかのような美声であるだけでなく、子供の頃からカンフーを習っていて、マジアクションができる俳優でもあるのです。だから今回の追命の役が彼ってのは、ものすごく私の好みにバッチグーでした。わけのわからんライダーキックが必殺技なのが残念(笑)だけど、コリン・チョウの相棒としてきちんと動けてます。普段はひょうひょうとしている設定と相まって、私の大好物です。続きが早く見たいです。
 …そう。この映画はなんと、すでに、続きの2と3が同時撮影されているのです。というか、もはやほぼ撮り終わったというウワサもあり(酒楼のアネゴ役ででている霞女のお世話をしてるヘレンさんの言葉だから間違いないでしょう)(しかし現場にいたヘレンさん的にはいろいろあるらしく、私がこの映画を「おもしろかった」というと、なぜかフクザツな顔をしておいででした)。
 まあ、実写版のライトノベルというつもりで軽く観れば楽しめること請け合いです。というか、これをアニメにせず実写にするからこその香港映画。「東方不敗」なんかが好きだった人は、なつかしさにホロホロしながら観られるはずです。ぜひへんてこりんな題名で日本のDVDになってほしいです。
(「竊聴風雲」が「狙われたブローカー」とかなんとかいうタイトルになるんですってね。すげえセンス。でも、こういうセンスのほうが、ただ英語題をカタカナにするよりゃ百倍マシだと私は思う)
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お兄ちゃんが今度こそ本当に結婚するよ!
 http://hk.news.yahoo.com/%E9%8C%A2%E5%98%89%E6%A8%82%E6%B9%AF%E7%9B%88%E7%9B%88%E5%A5%89%E5%AD%90%E6%88%90%E5%A9%9A-%E7%9B%B8%E6%88%804%E5%B9%B4-%E8%98%87%E6%A2%85%E5%B3%B6%E6%B5%AA%E6%BC%AB%E6%B1%82%E5%A9%9A-212525414.html

 プロポーズしたことも、プロポーズに成功したことも公言しました! しかも、それを新聞記者にじゃなくて、阿loとイーキンの前で話したというのだから、これは本物ですよ! しかもしかも、今年の年末には籍を入れちゃうそうですよ!! もしかして、子供もすぐ生まれるかも。
 27日のイーキンのコンサートの最終日に、ステージで全世界へ向けて(笑)公言するそうですが、たぶん24日のスタートから、にーちゃんが出るたびこの話題でいっぱいになるでしょうな。ああ、なんで私は24日に職員会を入れ、27日を日直にしてしまったのか……。くそう。
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「大武當」
  なんというダメ映画!!
 …いや、ダメという形容は適当でないですね。そうじゃなくて、「香港アクション映画を大人が無理やり子供向きの児童図書に書きなおしたような」というのが最も正しい表現でしょう。ほら、あるじゃないですか。図書館にハードカバーで入ってる推理小説とかSFとかの子供版。しかも、子供向けだという意識が高すぎて、妙に調子を落としているので、大人が読むとむずかゆくてタマランやつ。(私は今の学校の図書館で「ペリー・メイスン」ものの児童版を見つけました。むずかゆくてもだえ死ぬかと思いました。何も無理してペリー・メイスンを子供に読ませなくてもいいでしょうに…)
 そこまでひどい映画じゃないよって弁護する人もいるでしょう。ええ、確かにアクションは超一流ですよ。趙文卓だし。武術指導はコリー・ユエン氏だし。けど、それをいうならいくら児童版でも推理は超一流のままのはずでしょう。
 だってねえ。
 趙文卓はアメリカの大学で考古学を教えているらしいハカセって役で。(ちなみに舞台は民国初期。必然性はあまりないけど、街並みがいっそう現実感を削ぐという意味ではいいのかも)娘(演ずるはミラクル7号のあの少年役の子。大きくなったなあ。もう完全に女の子だ…)は現代の医学ではどうしようもない謎の奇病にかかっていて、明日をも知れぬ命で。そのくせなぜか父は娘にカンフーを教えていて、無敵に強くて。でもって、娘の病気を治すため、父は道教寺院に伝わる「伝説の不老不死の秘宝」を狙っていて。その寺院で武術大会が開かれることになって。そこへ娘を参加させて。行く途中にちょいと頼まれて骨董の鑑定にいったら、骨董はニセモノだったのに、そいつが入っていた箱の裏に、「宝の地図」が書いてあって。でも、その宝の地図はついこの間書いたみたいにキレイだったりして。でもそんなおかしさは誰も指摘せず、父は「これで娘のために宝を見つけられる」と目を輝かせて。武術大会で娘は次々に勝ち続けて、決勝まで残って。最後に対戦するのが、寺院で働いている在家の朴訥な青年で。娘は彼と互いに恋に落ちかけてて。その青年は樊少皇で(トシ違いすぎやろ!)。武術大会の行われている間、夜を使って父は秘宝を集めまくって。(7つあるのだ)ところで、全ての黒幕は、寺院の兄弟子で、これが杜宇航だっちゅーのに、少皇くんと戰うときは魔術を使うので(涙)、なんと少皇くんがカンフーを見せるのは、娘との試合のときだけなのだ!なんともったいないことをするのか!

 ほんとになんだか、元々はハードなオトナ向けの作品があって、それを子供に見せるためリメイクしたような気がしてたまらん映画でした。地図の手掛かり(これが語呂わせだったり謎ときだったりするところも児童文学チックなのだ)を追って趙文卓が冒険するたび、背中がムズムズして苦しかったです。最後の秘宝のマンドラゴラの根が夫婦者で、CGで動いてきゅっと抱き合ったときはぞんぞが走りました(←この状況にピッタリの松山方言)。しかもそれを、感激に目を輝かせながら草むらに隠れた趙文卓が見守ってたりするのだ…。
 
 唯一の値打ちは、趙文卓の、丸メガネのインテリ造形が思いのほかハマッテたことでしょうか。
 シンディさん曰く「強そうに見えないけど強いっていう設定が好きなケイさんなんだから、その趙文卓だけでけっこう満足できたんでしょう?」
 いいえ。
 
 
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「低俗喜劇」
 パン・ホーチョンの作る映画の中の、ほんの一種類を指すだけなんですが、こんなジャンル名を作ってみました。

「都会派アーバン下品コメディ」

 属するのはとりあえず日本公開モノでいえば「紫煙の恋」とかです。どうですか。言いえて妙でしょう。(ああ、でも字幕版を見ていないので、あの映画のオシャレな雰囲気と対をなすあの下品なセリフたちがどう訳されているかわかりませんが…セリフもオシャレなんだったらどうしよう)
 でもって、今回の「低俗喜劇」はまさに、このジャンルに属するものなのです。オシャレで、センスがよくて、コメディとしても絶品だけど…どうにもこうにも下品。特に、優先上映で配られた、口にいれるとパチパチする飴の使い方は、とてもこんなところで説明できません。日本人なのに香港のポルノ俳優である葉山豪氏も出てるし(しかし偶然なのかどうなのか、「いっぷ・さんほう」と呼ばれてるのを見ると、イップという姓の現地人と思われても仕方ないですな)。
 主演は、急に体が不随になる奇病を克復したチャップマン・トー。役柄は映画のプロデューサー。奥さんも奥さん役で出てます。
 どこかから聞いた話によればこの映画、なんと十日で撮ったそうです。確かに簡単に撮ってるんですが、しっかりした役者が配されているので、ちっとも粗製乱造感はありません。帰国子女で、チャップマン・トーのセリフをいつもいやらしく聞きちがえて怯える秘書役のフィオナ・シッに至るまで、みんなたいした役者ぶりです。
 舞台はとある大学の講義室。映画科の教授がゲストに呼んだ映画プロデューサーが、映画製作の苦労を回想する…という設定で話が進みます。最後にオシャレな落ちもついていて、映画の半分はチャップマン・トーがしゃべってるだけなのに、飽きずに観られるところもすごい。
 映画の中で一番下品で笑わすのが、ロナルド・チェン演ずる大陸の黒社会のボス。そのボスにプロデューサーを紹介する役で、あらなつかしの雷宇楊氏が出ているのもうれしいところ(だけど、あそこでの牛との×××シーンがある限り、この映画は決して日本に来ることはないだろうなあ…)。
 
 これをシンディさんと二人で観に行ったとき、始まる前にいきなり劇場の後ろからチャップマン・トーが駆け込んできて、舞台あいさつをして、駆け去っていきました。
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「桃姐」
  私は基本的に、アン・ホイの映画を観るのが好きではありません。
 なぜなら、観る前から感動することがわかってて、しかもそれはアン・ホイの意図したとおりで、それがなんか御釈迦様の手の中の孫悟空みたいで、それが絶対に外れなしだというこが最初からわかっているのが悔しいのです。そういうとずいぶんヘンクツだと思われるでしょうが、ええいそのとおり、あちしゃヘンクツなんですよっ。
 でもって、「桃姐」。
 ほーら、やっぱりアン・ホイの思う通りに涙してしまった。ああ、悔しい。

 そりゃあもう、ただのおばあさんにしか見えないディニー・イップは素晴らしいですが、私はアンディ・ラウのがんばりを推したいですね。だってアンディ・ラウはどこをどうとってもアンディ・ラウで、そのことが本人も痛いほどわかっていて、それでも敢然として地味なキャラを演じているところが「えらいなあ、アンディは」と思うのです。メイキングを観ると、アンディの素晴らしさがますますわかります。撮影中はずっとエキストラの老人たちの世話をしてるし、休憩時間はずっとファンの相手をしてる。いったい、アンディのプライベートな時間はいつあるんだろうと心配になってきます。

 香港映画ファン的におかしいのは、最初のいわゆる劇中劇のようなもの。楽屋落ちというか。ツイ・ハークとサモハンが本人として出てきて、サイ・ハークが監督でサモハンが武術指導の三国志モノを撮ってる最中ということになっていて、予算がすでにオーバーしてるのに、どうしても橋をひとつセットで作って撮るんだ、ロケ場に選ばれてる橋はイメージじゃないんだ、いい絵にならないんだとツイ・ハークがごねる(←ものすごくツイ・ハークらしい!)。サモハンは別に賛成でも反対でもないんだけど、アクション設計的に無理を言われてムッとしている。それをプロデューサーであるアンディがなだめようとしている、という不思議な画像。そのアンディに「てやんでえ。てめえが女の子のケツ追っかけてるときにゃ、俺はもう映画でメシ食ってたんだ!」というツイ・ハークの決めセリフは、本編にはなんの関係もないのにどの予告編にも入ってました。
 もう一か所は、その映画が完成したらしくて、プレミアが行われてる会場のエキストラたち。「後ろの人は女優?」「ああ。ATVのね」(アン・ホイ/バリウォン陣営はATVの味方)「女優さんはみんなきれいねー」「いやいや。あんなガリガリは日常生活じゃだめさ。けど香港の芸能界の連中は、男も女も口を開けばダイエットだ」「よかったわ、坊ちゃんが銀幕側じゃなくて、製作の人で。製作の人はダイエットしないでいいものね」(←アンディ・ラウの日々のダイエットぶりを知ってる人は笑えても、本人にとってはなかなかキツいギャグなのでは…)そのシーンに出てくる羅蘭おばあさんの美しさは、息をのむほどです。ディニー・イップが平凡なおばあさんであることを強調するためワザと装っているのでしょうけれど、ホントに女優さんの美しさっていうのは年齢じゃーないですね。

 と、わざと核心は書かないでおきました。みんな私のように、アン・ホイノ手に乗せられて悔しい思いをすればいいんだ。
 
| 星野ケイ | 星野ケイ | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「春嬌與志明」
 「紫煙の恋」の続編です。
 パン・ホーチョンは続編を作るのが嫌いなのだそうですが(「すでに作り終えた世界の続きを考えるには、香港映画人の寿命は短すぎる!」だそうで)、この映画に関しては、映画の中に出て来た架空のアドレスへ、山のような人がメッセージを寄せてきて、しかもそれが役者や製作者にあててではなく、まるで登場人物が実在しているかのように恋の相談なんかをよせてくる人が多かったので、珍しくも続きを作りたい気持ちがウズウズしてきたんですって。

 私がこの話を好きなのは、やっぱりミリアム・ヨン(楊千華)の演ずる「港女」が、ほんとーに香港の女の子のよいとこ悪いとこひっくるめてそのまんまで、だから香港の女の友人たちを思い出してくすっとなってしまうからだと思います。正直、志明(これもホントに香港の男の子供っぽさ、頼りなさが上手に出ている…というか、ショーン・ユーが上手に演じてる)との恋に私はちっとも賛成できないし、ここでハッピーエンドになってもどうせまた何かあるだろう感いっぱいで、ミリアムが気の毒になってくるんですが、それでも最後まで観てしまうのはやっぱりミリアムの一挙手一投足がわが友アンジュを思い出させるからでしょう。
 舞台は北京になるんですが、その理由はパン・ホーチョンが北京に移住したからというだけで、別にこれ、香港が舞台でもよかったんじゃないかと思いますね。むやみに言語がコンフュージョンする不便さとハカリにかけてペイするほど、「異郷の地の恋」という設定が生きていたようには思いません。

 それにしても、メイキングでも説明がなかったんですが、ラストに脈絡なく流れる、リンダ・ウォンの扮装して彼女のカラオケMTVのマネをするショーン・ユーの映像は、いったいなんなんでしょうか。確かにこうやってみると顎のいかついとことかソックリなんですけど、誰かがふと「リンダとショーンは似てる!」と言いだして、それで悪ノリして撮ったにしても、なんかどっかでなりゆきを説明してほしいものです。っていうか、女装してナヨナヨするショーン、気持ち悪すぎ。せめてナヨナヨしなければ我慢してもいいのですが(しかし、我慢する必要も必然性もないよな)
 
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