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【同人誌】 K・K・MONSTERS 14
kk14読書  K・K・MONSTERS 14 自傷
■ 発行日 2007年 3月 3日
■ コピー本、A5サイズ、 P36
■ 小説
■ 星野ケイ(著)
■ 『K・K・MONSTERS』

 深夜、リカオンとニコラスは尖沙咀署にいた。
といっても、言うまでもないが逮捕されたり拘留されたりしているわけではない。純然たるお仕事である。
「くそぅ。書類をコピーしてきて封筒に入れるだけのはずなのに、なんでこんなに待たせるんだよ」
 ニコラスは顎をやたら撫でながらイライラと呟いた。
「しかも、こんなとこに座らせやがって」
 二人が腰掛けているのは、警察に訴えがある一般市民のために用意されたベンチの、いちばん後ろの席である。
 深夜だというのに、ベンチの前のほうには何人もの市民が座って、辛抱強く順番を待っていた。いったいこんな時間にわざわざ警察でどんな訴えをするつもりかは知らないが、とりあえず彼らも最後列の外国人二人組は気になるようだ。チラチラ振り返っては隣とささやきあったりしている。
 これじゃ俺たち、見せ物じゃないか。
続きは本文で。

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【同人誌】走無常 2
走無常読書 走無常 2
■ 発行日 2007年 3月14日
■ コピー本、A5サイズ、36P
■ 小説
■ 星野ケイ(著)
■ 『走無常』シリーズ第二弾

 ジャスティンの、手が好きだ。
 ホワイトボードを指示棒でさすジャスティンの手の動きをぼんやり見つめながら、ラリーは思う。
 大柄な身体につりあった、たくましい大きな手。けれども経歴半ばで管理職に移行した者にふさわしく、その手の感触は柔らかくて滑らかだ。少なくとも、ガサガサで傷だらけのラリーの手とはまるで違っている。
 しなやかな指の動きにラリーは見とれる。
 あの指が夕べもラリーを容赦なく極限まで追い詰めて。
「ラリー!!」
 怒鳴られて、ラリーはハッと我に返った。
続きは本文で。

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